「フレーズの最後の方で息が足りない・・・
あと ひと文字 か ふた文字 なのにぃ~」
こんなふうに
フレーズの最後まで息がもたない という経験はありますか??
今日のレッスンでは、そこが課題になりました♪
息がもたない時には
「 ブレスが足りなかったのかなあ?」と考え
続いて
「肺活量が少ないのかも・・・」と悩む方もたまにいらっしゃいます。
確かに、しっかり息が吸えていなかったのかも知れません。
でもそれなら、その原因は?
まず、呼吸の「吸」、吸い方から見てみましょう。
<パターン 1>
軽く息を吐いてリラックスしたら
まっすぐ前を見て、舌を上あごにつけて、鼻で息を吸ってみてください。
どうでしょう。気持ちよく息が吸えたのではないでしょうか?
息がお腹の中心めがけて スーッと入っていく感じです。
<パターン 2>
首を前に倒して、口で息を吸ってみてください。
どうでしょう? 浅い息になりませんでしたか?
鎖骨の少し下あたりの狭いスペースに、少ない量の空気しか入らない感じ。
ちょっと苦しいですよね💦
パターン1の方がしっかり息が入る吸い方です。
横隔膜も下がり胸郭も広がって
たくさん息が入ります。
加えて、口角も上げてあげるとより一層気持ちよく息が吸えます。
嬉しいことに、美容にもつながりますよ!
この話題はまた別のブログで書くことにしましょう。お楽しみに!
話を戻して・・
パターン2のように、下を向いて口で息を吸うのが苦しいのは
首が前に出ることによって、首から上が「くの字」 にロックされてしまうからなんです。
この形だと胸郭も開かないので空気が少ししか入らないしお腹も上手く動きません。
そうすると呼吸の「呼」
すなわち息を出して声を出すときに
横隔膜という援軍も使えず
息が保てないのです。
胸の上の方にちょっとだけ入った空気を
胸の弱い力でなんとか押し出しているような感じです。
「あ~~~、思い当たるなあ」と感じたら
その時、顎がどこにあるかなあ?と確認してみてください。
恐らく、顎が前の方に出ているかと思います。
首も前に倒れて、重い頭を支えて辛い辛い!
それからもう1つ。
首が倒れて顎が前に出てしまう理由として
唇の先で歌詞を言っている(発音している)というのがあります。
発音の為に唇が不必要なぐらい動き過ぎていたり、
または、口先だけを使って発音してしまうと
同じく首が前に倒れて顎も前に出ます。
これを防ぐには
身体を起こして、母音で練習するのが効果的です。
それに関してはこちらのブログをご参照くださいね。
⇩
●「音をつなげる~さくらは「あうあ」
●<動画解説>鼻濁音 母音をそろえる
フレーズの最後まで息がもたないなぁ~と思ったら
肺活量を疑う前に
パターン1のように身体を起こしてみてくださいね。
これだけで結構息が続きます(^^♪
是非やってみてください。