♬ 身体、伸びきってませんか?

「息がちょっとしか吸えないんです」

「ある程度高い音まで行くと首がつらいんです」などなど
レッスンで困っている生徒さんが結構いらっしゃいます。

肺活量が少ないので・・とか
音域が狭いので・・とか
自分で原因を決めちゃってませんか?

”肺活量を測ったことありますか?”
”音域が狭いと言うけれど低い音域はしっかり出せてますよね?”

なんて心で思いながら、生徒さんに歌ってもらうと
やっぱり!

ほとんどの生徒さんの身体にはガッチガチに力が入っています
足もピーんと伸びて突っ張り、
胴体は息を吸うと同時にまるで反るかのように上に伸びて固まっています。

これは身体に余裕がなくて他の動作ができません。

声を出して歌を歌うには、横隔膜を使って息をコントロールしなければなりません。
また喉や口も開いたりします。
そのような動作をするために、身体には「余力」が必要なのです。
自由に動作をするための「余白」とか「あそび」と言ったらわかりやすいでしょうか。

これ以上動けないほど身体が伸びきって力が入っていては息が吸えません。
例えば息をたくさん吸って胸郭もいっぱいに広がって肩も上がって反り気味なら、
例え息がたくさん吸えていてもそれ以上身体は動かせません。
動かせないので上手く息も出せません。

少し歌って息を出したとしても、身体がガチガチ固まっていればその後は今以上に息が吸えません。
息を自由に吸って横隔膜を動かして効率的に使うには
身体の力を程よく抜くことが必要なのです。

また足の力も気にしてみましょう。
気づかないうちに足を地面に押し付けて膝も伸ばして力一杯突っ張っていませんか?
それ、力が入りすぎです。

胴体も足も「よし!歌うぞ!」と真面目に気合を入れた瞬間に硬直してしまうのはよくありません
気持ちはわかるけど😀

膝を伸ばした状態からジャンプはできません。
ジャンプする時は勢いをつけるために自然に膝を曲げますね。

歌も同じです。
息を吸う前、声を出す前は
ある程度力が抜けている必要があるのです!
力が抜けていないと いざ横隔膜を動かそうという時に効率的に動けません。

力が入っているなと思った時は
膝を数回軽く曲げてみるとかジャンプしてみるとか
首を回してみるとか、大声て笑ってみるとか。。。
なんでも良いです。お好きな方法でリラックスしてくださいね。
それをした後の方が歌いやすくなるはずです(^^♪