「フレーズを大きく〜 おおらかに〜」なんて歌う時によく言われますが、
どうやったらできるの??
今日はフレーズをなめらかに おおらかに歌う為にどうするか?というお話です。
レッスンをしていても
インパクトがないねえ。。という状況が何回かありました。
声が小さいわけではないし、滑舌が悪いわけでもない。
でも、心にドーンと響いてこない。
ここぞ!というところで迫力が出ないので
結果、どんなに一生懸命歌っても
聴き手の胸には響かないのです。
その理由として「音がひとつひとつ独立しすぎ」ということがあります。
音の「ひとつ」「ひとつ」をただ繋いでいるだけ・・という感じです。
フレーズ全体で見ているようで、
実は音をひとつずつでしか見ていない、そしてそれをただ繋げているだけに過ぎない。。。ということです。
下の絵のようにそれぞれの音が バラバラ・デコボコ凸凹という感じです。
大切なのは
ひとつひとつの音(文字)を ひとつひとつ正確に言えるか・・ではなく
ひとつひとつの音(文字)を どう繋げるか・・です。
ここで母音が大切になります。
あ・い・う・え・お
特に日本語は必ず母音がつく言語です。
この母音、しっかりと聞こえてるように歌わないと
口先だけの発音、発声になってしまい薄っぺらい歌になります。
音程なども制御しにくくなります。
では実際にどう歌うか。
練習してみましょう!
今回は唱歌「さくらさくら」を題材にします。
まず「さくら」を母音のみで「あ-うーあー」と歌います。
この時に、口の開け方に注意です。
鏡を見てくださいね。しっかり母音の形に開けられてますか?
母音のみで歌えたら
その歌い方を崩さずに子音もつけましょう。
そして上の絵のように
「さ」の後の「あ母音」は 「く」の手前ですぼまらないようにしてください。
「く」の後の「う母音」も同様、「ら」の手前ですぼまらないように。
単純に母音だけで「あーうーあー」と歌った時と同じ音色で
そのまま「さーくーらー」と歌えるようにしましょう!
さて、ここでも鏡の出番です。
「さ」の後の「あ母音」は 「く」の手前でも口がしっかり「あ」の形に開けられていますか?
「く」の後の「う母音」も同様です。
口の開きをサボってしまうと母音が保たれない → フレーズがつながらない
ということになります。
口の開きに関しては、自分では開けられている!と思っていても結構できていないものです。
しっかり鏡を見て、自分の状態を確認しましょうね!
母音を意識して
おおらかに歌ってください(^^)