英語の歌を歌いたいけれど発音が難しいんですよね〜と
生徒さんからもよく聞きます。
ちょっと前にも発音についてのブログを書きましたが
今日はもう少し細かいところにまでフォーカスしてまいりましょう。
th とか r とか
舌を噛むとか舌を巻くとか・・・
やっぱり難しくって〜と
気持ちはわかりますが、
ま・ず・は・
簡単なところから始めてみましょうよ。
私がお薦めするのは
まず、AからZまでの26個のアルファベットを1つずつ正確に練習することです。
下記に 各アルファベットの ざっくりな 「読み方」と「読み方の注意点」を一覧にしました。
英語の発音は同じ「ア」でも口の形が違うなど、細かいことがたくさんありますが
ここでは “ざっくり” な読み方と 最低限お伝えしたい 読み方の注意点 をあげておきました。
アルファ ベット |
発音記号 |
読み方 (ざっくり)
|
読み方の注意点 |
アルファ ベット
|
発音記号 |
読み方 (ざっくり) |
読み方の注意点 |
a | eɪ | エイ | o | ou | オウ | ||
b | biː | ビー | p | piː | ピー | ||
c | siː | スィー | 「シー」と言わない | q | kjuː | キュー | |
d | diː | ディー | r | ɑːr | アー | 「アール」とは言わない。「r」は舌を後ろに少し巻くだけ | |
e | iː | イー | s | es | エス | ||
f | ef | エフ | 「f」は「フ」と言わずに下唇に上の歯を被せるだけ | t | tiː | ティー | |
g | ʤiː | ジー | u | juː | ユー | ||
h | eɪʧ | エイチ | v | viː | ヴィー | 「ブイ」と言わない。「v」は下唇に上の歯を被せる | |
i | ɑɪ | アイ | w | dʌblju | ダブリュ | ||
j | ʤeɪ | ジェイ | 「ジ」の音をしっかり出す | x | eks | エクス | |
k | keɪ | ケイ | y | waɪ | ワイ | ||
l | el | エ(ル) | 「l」は「ル」と言わない。舌先を上の歯の裏に付ける | z | ziː | ズィー | 「ゼット」と言わない |
m | em | エ(ム) | 「m」は「ム」と言わない。唇を閉じるだけ | ||||
n | en | エン | 「n」は舌先を上の歯の後ろに付ける |
さて、どうでしょう?
「読み方の注意」で示したように 「m」をエム と言ってませんか? 「z」をゼットと言ってませんか?
「静かに!」にと言うときに口の前に指を立てて「シー」と言いますが
「c」をそれと同じ発音で「シー」と言ってませんか?
「f」の時に下唇に上の歯を被せてましたか?
このように間違った読み方をしてしまう原因は小さい頃から身についてしまった発音のカタカナ表記だと思います。
例えばエル「l」の発音は舌の先を上の歯の裏につけるだけで良い、それで発音は終了なのですが
上の歯につけて、そこからまた カタカナの「ル」を言おうとしてしまいます。
潜在意識に「ルと言いなさい!」と植え込まれているようですね。脅迫的(笑)
appleは正しく発音すれば単純にアポ「タタ」2音ですが、ルを発音するとアップル「タッタタ」で4音。
音数が増えてしまうので、これはもう元のメロディに乗り切れませんね。
歌うときに わざと発音を忙しくしているわけです。余計な事をしちゃってるわけです。
アルファベット26個を 正しく丁寧に しっかり言えるように練習すると
発音の概念が変わってきます。
しっかり!で もうひとつ。
練習ですから、少し大げさなぐらいに発音をしてあげると良いと思います。
例えば 「d」は舌を上の歯の後ろにつけて息を堰き止め、
堰き止めた息が破裂することで舌がそこから離れます。
息の塊が破裂するまでしっかり舌を上の歯の後ろにつけておきましょう。
しっかりですよ! しっかりつければ「ディー」の発音もより一層はっきり言えます。
なんとなく「でぃ~」ではなく「ディー」です(^^)
参考に発音記号もつけておきました。
発音記号は「うわっ、面倒くさい」「これを見るだけで英語が嫌になる~」と思う人もいるかも知れませんが、
一度覚えてしまうと、とっても便利なものです。
最初は眺めるところから、少しずつ見慣れていけばよいと思います。
英語の歌をカッコよく歌う第一歩です。
まずは26文字にトライです!