歌を歌う時にとっても大切なのは
腹筋を使うことです。
ではメロディーの何処から何処まで腹筋を使っているか
いつも意識していますか?
声を出す時の順序として
1、腹筋を使って息を送り出す。
2、その息(空気圧)が閉じた声帯の間を通り、声帯の上部の幕が振動する。
3、その振動が共鳴器(喉の奥や頭蓋骨)に共鳴して声を作る。
さて、この行程をみると
声を出すには腹筋が動いて空気を送り出さないと
声(発声)は始まらないことが分かりますね。
そう!
全てはお腹の意思にかかっているのです!
極端に言えば、声が出ている間はお腹は動いている。
声を出すために、ずっと働いている、
支え続けているわけです。
例えば、ロングトーンなどをしていて
お腹が働くのをやめたら、声は途切れてしまう。。ぐらいに
極端に考えても良いのではないかと、
私は思います。
強い声を出す時も、弱い声を出す時も
お腹の筋肉で調節する。
いつでもお腹は働いていて欲しい。
腹筋(背筋も)を使って息を送り出す(出し続ける・腹筋は働き続ける)
↓
声が出る
↓
声を切る(止める)
↓
お腹、脱力
声が切れるより先にお腹が休んじゃ駄目ですよ。
では、
メロディーを歌う時、
声が切れるまでお腹を使っているか??
普段どのくらい意識しているでしょうか?
今日は、そのチェック方法と、練習方法を1つご紹介します。
先日レッスンで使ったスタンダードナンバー「Alfie」の最初の歌詞で説明してみましょう。
最初の歌詞は
「♫ What’s it all about 」です。
これを平坦に読んでみてください。
本来のリズムもメロディーの音程も無視。
同じ音程で1本調子で読んでください。
まっすぐです。
宇宙人が喋っている感じ。
下の絵の発音は説明上便宜的にざっくりカタカナで書いてありますが
カタカナではなく英語の方を読んでくださいね。
ではこれを
鏡を見ながらやってください。
ワッツィロラバーウトゥと真っ直ぐ言えていますか?
この時に「バーウトゥ」の時に頭が下がっていたら
お腹が最後まで使えていない(支えていない)可能性があります。
「バー」と言い終わるまで頭を上下させず
1本で言ってみましょう。
それができた時は、最後までお腹が使えているのではないでしょうか?
お腹の支えが音(声)が消えるまで効いていませんか?
日本語のイントネーションは
語尾が下がるようにできているようです。
その日本語を使っている日本人は語尾を下げるのが癖になっているのでしょうね。
まっすぐに歌詞を読もうとしても、うっかり語尾を下げてしまう。
下げる時に「断定的に」下げる。
その時に勢いで頭も下がってしまうみたいです。
そして困ったことに
頭が下がってしまっている時は
お腹はお休みしてしまうことが多いようです。
「ワッツィロラ」まではしっかり言えているのに
「バーウトゥ」だけ別に付け足したような、余力で言っているような状態です。
そして
「バーウトゥ」の音程も下がっているはずです。
歌詞を単純に読むだけですが
「バーウトゥ」の音が切れるまでお腹で支え続けてられていましたか?
最後の「トゥ」が言い終わるまでお腹を働かせましょう。
お腹をしっかり使えたら。。
これを歌に反映しましょう。
メロディがついても
バーウトゥ(about)を言い終えるまで
お腹の支えは抜いちゃダメですよ。
もちろん、頭も下げないで。
しっかり鏡を見て
同じ音程で言えているかどうか耳でよく聴いて
じっくりチェックしてみてくださいね。